トライオートFXに限らず、投資に置いては基本の仕組みや大切なポイントを正確に理解しておくことが大切です。本記事では、運用を始める前に、トライオートFXの画面で確認しておきたい機能を4つのポイントとしてまとめました。
1:シミュレーション画面で運用イメージをつかもう
2:ロジック設定画面で狙う価格帯を確認しよう
3:解説記事を読みこんで戦略の意図を理解しよう
4:推奨証拠金をチェックして安全ラインを確認しよう
既に基本は理解されている方も、運用を開始する前にもう一度これらの画面をチェックすることで、より安心してスタートできます。実際の画面とともに「ここを見る」「この数字をチェックする」という具体的なポイントを把握していきましょう。
シミュレーション画面で運用イメージをつかもう
トライオートFXのような自動売買は、事前に決めた売買プログラムにしたがって淡々と売買を繰り返します。よって、事前にどういった設定をするのかがきわめて重要です。そのためには、シミュレーションによりこれから稼働する自動売買をどう評価するかがポイントになります。
セレクトで選んだものでも、ビルダーで自作したものでも、すべての自動売買のシミュレーション結果を参照できます。この画面を読み解くことで、運用イメージの解像度がアップするはずです。
シミュレーション画面で確認する6つのポイント

①運用直後
自動売買の開始直後は、確定益の蓄積が少ないため、評価損が多くなるタイミングです。
つまり、総合損益がマイナスになりやすいということです。
運用開始直後に「評価損を多く抱える状況」になっても、それは珍しいことではないと思っておきましょう。
そこから確定益が増えて評価損を上回ることで、その自動売買の収益は「プラス」になります。
②運用の安定期
運用が安定している時期は、評価損も目立たなくなります。ただし、自動売買とは常にポジションを持つことが前提であるため評価損が完全にゼロになることは無いと思っていただければと思います。
③評価損の拡大
相場の値動きにより運用が不調になると、評価損が拡大することがあります。ただし、その時点で十分に確定益が蓄積されていれば、自動売買全体としてはプラス収支になります。
④総合損益
シミュレーション期間の損益です。このシミュレーションの場合、3年間で130万円近い総合損益となっています。ただし利益だけを見るのではなく、必要な証拠金とのバランスが重要です。
⑤推奨証拠金
この自動売買を仕掛けるために必要な証拠金+過去3年間における最大ドローダウンを考慮して算出されたものです。トライオートFXを始めて運用するという方は、この資金を用意して運用するようにしましょう。
収益率は、④の総合損益と、この推奨証拠金により変動します。
⑥決済回数
シミュレーション期間に何回決済が発生したかを表し、実質的に利益確定の回数となります。3年間のシミュレーションで4000回近い利益確定が発生しているため、年間営業日(土日を除く相場が動く日数)を250日とすると、だいたい一日平均で5回ほどの利益確定がある計算となります。
※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
ロジック設定画面で狙う価格帯を確認しよう
自動売買の特徴を理解するうえで欠かせないのが、「どの価格帯で、どんな注文が仕掛けられているか」を把握することです。
トライオートFXでは、「ロジック設定」画面を開くだけで、売り・買いそれぞれの注文範囲や数量を視覚的に確認できます。

上の画像は、全世界に含まれる豪ドルNZドルの自動売買に入っている注文を、「ロジック設定」の項目で表示したものです。上半分の水色の線は売り注文、下半分のピンク色の線は買い注文です。

また、売り注文は1.076~1.150の価格帯に合計38本、買い注文は1.000~1.074の価格帯に合計38本入っていることが分かります。売りと買いの境界は1.075ということになります。
そして、利益確定は買いも売りも20pipsに設定されています。
このように、どの価格帯にどの注文がどれだけ入っているかは、その自動売買の性質を知るための土台になる情報です。週足、月足といった長期チャートと見比べることで、狙っている価格帯が理解できます。
解説記事を読みこんで自動売買の意図を理解しよう
全てではありませんが、セレクトで公開されている自動売買には、解説記事が公開されていることがあります。
設定画面の右上にある「解説」リンクをクリックすると、各自動売買の狙いや設計意図を読むことができます。グラフや図解が豊富で、初心者でも理解しやすい構成で、しっかり読み込むことで、さらにその自動売買の意図を知ることができます。

出典:インヴァスト証券 トライオートFXシミュレーション画面より
具体的には、ファンダメンタルズやテクニカルの分析に基づいた判断や根拠を得られることが多いです。
「1:シミュレーション画面で運用イメージをつかもう」「2:ロジック設定画面で狙う価格帯を確認しよう」では、チャート上の注文の配置情報を確認し、その注文によるシミュレーションの結果を読み解くことが目的でした。
さらに、解説記事により、なぜこの設定をしたのかという背景までも理解できます。

出典:インヴァスト証券 トライオートFX解説記事より
そもそも自動売買を深く知るメリットは?
1〜3のアプローチで自動売買をよく知ることの最大のメリットは、納得感をもって運用ができることです。
トライオートFXは一気に利益を稼ぎ出すものではなく、時間をかけて確定益を蓄積していくことを目指す自動売買です。長期運用が大前提になるわけですが、これを阻むのが人間の感情です。
その自動売買が実は順調に稼働していたとしても、それを運用している投資家が不安を感じるなどして、運用を止めてしまっては元も子もありません。
運用が順調かどうかを判断するひとつの基準が、その自動売買がどういう根拠で構築されたかという部分で、この部分が完全に崩壊していなければ、運用停止は往々にして時期尚早です。
※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
推奨証拠金をチェックして安全ラインを確認しよう
FXの自動売買に限らず、おそらく全ての投資は、資金管理が極めて重要です。優れた分析やトレード技術があっても、マネーマネージメントに問題があれば、それらが効力を発揮することができません。
ましてトライオートFXのような自動売買は、一度決めたルール通りにひたすら売買を繰り返します。人間の優れた判断により大きな利益を得る、損失を回避するといった要素は一切ないため、なおさら事前の資金管理が重要です。
トライオートFX独自の推奨証拠金とは?
シミュレーションにはその自動売買の推奨証拠金が表示されています。推奨証拠金は、「その自動売買のポジションを保有するために必要な証拠金+当該通貨ペアの過去3年間における最大ドローダウン」で計算された、比較的安全な目安金額ということです。

ただし、最大ドローダウンは、未来においてさらに更新される可能性があります。長く運用を続けるほど想定外の事態が起きる可能性が増えるからです。
よって、運用資金は、推奨証拠金ジャストくらいに厳しい資金管理をすると、ロスカットになり強制決済される危険性が高まります。推奨証拠金を目安に余裕をもった資金での運用を心がけるのがおすすめです。
利益目標は現実的に、長期目線で考える
インヴァスト証券イチ押しの自動売買ポートフォリオ、「全世界」の3年収益率は82%ですので、想定年間リターンに直すと約27%(2025年9月時点)。1年間に27%増える想定は、一般的な投資の世界においてはケタ違いの収益率です。

出典:インヴァスト証券 トライオートFXシミュレーション画面より
ただしこれは推奨証拠金で運用した場合の収益率で、例えば運用の安定性を優先して資金を倍にしたら、収益率は半分になります。
この10~30%程度が、トライオートFXのような自動売買における現実的な想定年間収益率と考えると良いと思います。
これ以上のリターンを求めたり、数週間、数か月といった短期間で利益を得たいと考えたりするなら、裁量トレードの方がその可能性はあります。
トライオートFXは、年単位の長期運用で、年間想定収益率が10~30%程度を狙う自動売買と思って、運用に臨むようにすると良いと思います。
※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
まとめ:コツを意識すれば初心者でも長期運用が可能に
トライオートFXは、数字やチャートの見た目が整理され、解説記事など運用のヒントになる機能が充実した「理解しながら始められる」自動売買ツールです。
この記事で紹介した4つのポイントを、運用を始める前にもう一度チェックしてみてください。
1:シミュレーションで全体像をつかむ
2:ロジック設定で狙う価格帯を確認する
3:解説記事で戦略と背景を理解する
4:推奨証拠金で資金の安全ラインを把握する
設定と機能を理解してから運用を始めることで、安心して長期運用に臨めます。焦らず、仕組みを味方につけてトライオートFXをスタートしましょう。
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