FXに挑戦したいけれど、「値動きが激しそうで怖い」「専門知識が必要そう」という理由でためらっている人は少なくありません。
そんな方に向けてインヴァスト証券が用意したのが、トライオートFXの「世界通貨セレクト」です。
長期で安定した運用を目指し、初心者でも一歩を踏み出しやすいように設計された新しい自動売買。この記事ではその魅力をわかりやすく紹介します。
長期安定を目指して厳選された7つの通貨ペアから選ぶ
FXで長期安定運用を目指すことをコンセプトに作られたのが「世界通貨セレクト」です。
過去10年以上の相場データを分析し、レンジ相場を形成しやすい7つの通貨ペアを厳選。その通貨ペアごとにプロが最適なプログラムを設計しており、ユーザーは選んで運用するだけで、長期で安定した利益の積み上げを目指せます。
FXの裁量トレードでは、どの通貨ペアを選ぶか、どんな設定をするかといった判断を投資家自身が行う必要があります。一方で、「世界通貨セレクト」では、プロの知見を反映した完成済みのプログラムが用意されているため、初心者でも安心してスタートできます。さらに1ペアだけでなく、複数を組み合わせてリスクを分散することも可能です。
POINT:レンジ相場とは?
レンジ相場とは、価格が一定の幅を上下に往復する動きのこと。世界通貨セレクトに採用されている通貨ペアはいずれも過去10年にわたってこの“往復運動”を繰り返しています。
自動売買はこの往復を利用して、
●下がったところで買い、上がったら利確
●上がったところで売り、下がったら利確
を繰り返します。これにより、トレンドを正確に読む必要がなくても利益を積み上げることが可能です。 もちろん、運用序盤はポジションを持つために含み損(評価損)が先行する場合もあります。しかし、取引を繰り返すことで確定利益が積み重なり、長期的には総合損益がプラスに転じやすい仕組みになっています。だからこそ“長期的な目線で利益をコツコツ積み上げる”という発想が重要になります。
7通貨ペアの特徴を徹底解説!

「世界通貨セレクト」で選べるのは、金融市場において主要なG10通貨と称される7通貨ペア。それぞれの通貨ペアは以下の3分類に整理できます。
※各通貨ペアで、トライオートFXの注文が入っている直近の月足チャートの解説をしています。
隣国通貨ペア
同じ地域にあり、地理的に近い国同士は経済的に強い結びつきがあるため、どちらか一方が強くなりにくい特徴があります。そのため極端な乖離が起こりにくく、比較的レンジを形成しやすくなっています。
- ユーロ/英ポンド(EUR/GBP):欧州圏の通貨ペアです。もとは1つの経済圏を形成していたことから、ユーロ円やポンド円の激しい値動きとは異なり、ボラティリティは落ち着いており、明確な方向感は出にくいことが知られています。

- 米ドル/カナダドル(USD/CAD):北米の通貨ペアです。国境を接しており、両国の経済的な結びつきが強いため、レンジ相場になりやすい傾向があります。

- 豪ドル/NZドル(AUD/NZD):オセアニアの通貨ペアで、リピート系自動売買では人気の高い組み合わせです。運用が安定しており、歴史的に1.0が最安値となっていることもあり、売買戦略が立てやすい点にもメリットがあります。

- ノルウェー/スウェーデン(NOK/SEK):北欧の通貨同士を組み合わせた、最近注目を集める通貨ペアです。3年収益率113%と、全世界を構成する通貨ペアの中で最も高い収益率を誇ります。

資源国通貨ペア
資源輸出国は通貨同士の力関係よりも資源に対する需要に強い影響を受けます。資源の需要が上昇すればいずれの通貨も買われ、下落すれば売られるため、通貨同士の差が大きく広がりにくい特徴があります。
- 豪ドル/カナダドル(AUD/CAD):オーストラリアとカナダはそれぞれ鉄鉱石や原油の輸出をメインとする資源国です。こうした資源国はグローバル経済の流れに大きな影響を受けにくく、比較的安定してレンジを保つ傾向があります。豪ドルカナダドルは3年収益率の高さで7種の通貨ペア中3位につけています。(2025年9月時点)

- NZドル/カナダドル(NZD/CAD):地理的には離れていますが、この両国は資源国であり、似通った経済状況からレンジ相場を形成しやすい通貨ペアです。NZドルカナダドルは3年収益率の高さで7種の通貨ペア中2位につけています。(2025年9月時点)

リスク回避通貨ペア
伝統的に有事の安全資産として買われやすい通貨同士を組み合わせたペアは、世界的なリスクオフ局面で高く評価されやすい傾向があります。互いに資金の逃避先となるため、極端なトレンドが出にくく、値動きは綱引きのように一進一退になりやすい特徴があるためレンジを形成しやすいです。
- 米ドル/スイスフラン(USD/CHF):有事に買われやすい米ドルとスイスフラン。リスクオフ局面で特徴的な動きを見せるため、他ペアとの組み合わせで分散効果を発揮します。

7通貨ペアを一括で運用できる「全世界」

「世界通貨セレクト」ではこれらの通貨ペアを個別で選んで運用することもできますが、あらかじめポートフォリオとして用意されているものから選ぶことも可能です。
それが、7通貨ペアをまとめて運用できる「全世界」ポートフォリオです。
通貨ごとに値動きの特徴が異なり、相関も完全には一致しないため、組み合わせることで損益のブレを抑えられる効果が期待できます。
ここからはトライオートFXのシミュレーション機能を使い、「全世界」のパフォーマンスを見ていきましょう。
3年シミュレーションで見る「全世界」の実力
シミュレーション画面の見方を確認!
トライオートFXの画面には「シミュレーション」タブと「ロジック設定」タブがあり、「ロジック設定」からは、通貨ペア別に「どこの範囲に買い注文や売り注文が入っているのか」を視覚的に確認できます。

①で通貨ペアを選ぶことができ、②では選んだ通貨ペアのチャートが表示されます。チャートに青で表示されているのが売りの注文、ピンクで表示されているのが買いの注文です。③の注文設定欄では、出される注文の設定を一覧できるようになっています。
では、具体的なシミュレーションに移りましょう。
直近3年間の総合損益は?

2025年9月時点で、「全世界」を運用した直近3年間のシミュレーションにおける総合損益は+120万7768円。この運用に必要だった証拠金と最大ドローダウン(=運用中に一時的に抱える最大の含み損)を合計した推奨証拠金は156万6000円です。
つまり、約150万円を元手に、3年間で約120万円を生み出したということです。
そして、推奨証拠金と総合損益から計算される3年間の収益率は78%なので、年に直すと26%(約40万円)となります。シミュレーション上は、4年弱で収益率が100%を超える計算です。

次にシミュレーション上の損益を見ていきましょう。緑の山が実現損益、赤い線が評価損益、白い線が総合損益です。「実現損益+評価損益=総合損益」という見方をします。
【2025年9月23日時点でのデータ】
実現損益:158万9603円
評価損益:-38万1835円
総合損益:120万7768円
総合損益は120万7768円となり、3年のシミュレーションでは、元手となる推奨証拠金にこの額がプラスされることになります。長く運用するにつれて実現損益が右肩上がりに積み上がっていくのが、視覚的に分かると思います。
最大の評価損は?
さらに、利益だけではなく最大ドローダウンにも注目しましょう。赤い谷の最も深い所が「評価損が最も大きくなったタイミング」となり、その評価損を余裕を持って耐えられるだけの証拠金を用意する必要があります。

シミュレーション上の2025年9月23日時点で評価損は-38万1835円となっており、最大ドローダウンが拡大中です。3年以上の長期運用をしていくと最大ドローダウンがさらに更新されていく可能性があり、それにともなって推奨証拠金も増えるかもしれません。
設定されている推奨証拠金はこうしたドローダウンにも耐えられる設計になっていますが、このシミュレーションのように、過去の想定を超える変動が起こることを念頭に置いておくことが、安定的な自動売買の運用には不可欠です。
安定運用の目安として「推奨証拠金」は十分にその役割を果たしますが、更なる安定を求める場合はそれ以上の資金を用意することも選択肢の1つだといえます。

また、トライオートFXの自動売買は、スタート直後はまだ確定益が積みあがっていないため、この画像のように総合損益(白い線)がマイナスになりやすいです。ただ、時間をかけて運用していけば確定益が評価損を上回り、利益が蓄積されていくことが期待できます。
※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
長期運用を安定させるための心得3つ

全世界ポートフォリオは、安定性を追求した設計になっており、長期運用してこそ真価が発揮されます。小さな確定益の積み重ねで評価損を吸収する仕組みなので、短期の値動きに一喜一憂せず、数年単位の運用を前提に考えることが大切です。
ここからは、全世界ポートフォリオを運用する際のポイントを解説していきます。
①レンジ相場について回る年単位の苦しい局面も想定しておく
全世界はレンジ相場に強い戦略ですが、ワークしにくい期間が生じるのは避けられません。
構成する通貨ペアが数カ月単位で一方向に動き続けてしまったり、ほとんど値動きがなく利益の蓄積が難しい局面も想定しましょう。
②大きくレンジアウトした通貨ペアがある場合は損切りで資金を守る判断も
全世界は「隣国通貨」「資源国」「リスク回避」といった、値動きの要因が異なる通貨ペア同士を組み合わせたポートフォリオ。一部のペアが不調でも他のペアがカバーしやすくなる仕組みになっています。
しかし、原油価格の急変動などで特定の通貨ペアだけが長期的にレンジアウト(設定した幅の外で値動きして注文が起こらない状態)して、他の通貨ペアでカバーしきれなくなり、ポートフォリオ全体の重荷となってしまうケースもあります。
そうした場合は、資金効率を守るために損切りを検討する判断も必要になります。「年単位で総合損益がプラスになっていればOK」と、勝ちの定義を定めておくと、ここの判断がブレずに済むでしょう。
③長く続けるほどポートフォリオが強くなる
トライオートFXの自動売買の特徴は、レンジ内で相場が行き来するたびに確定益が積み上がる点にあります。
運用初期は確定益が少なく、評価損が目立つためマイナスに見えがちですが、時間をかければ確定益が優勢となり、収益は安定化することが期待できます。
長期で続けるほど強化されていくポートフォリオが、全世界を始めとする自動売買の大きな魅力です。
自分の状況に合わせた形で始めよう
安定性に優れた「全世界」ですが、7つの通貨ペアを組み合わせた、いわば「全員集合」のポートフォリオであるため、運用資金がどうしても多くなってしまいます。

セット数を最低の1にしても、150万円以上の証拠金を用意することが推奨されます。それ以下の資金でスタートする場合は、セレクトを構成する通貨ペアの単体からスタートするのが良いでしょう。
運用に慣れて資金が充実してくれば、最初に追加したものと異なる通貨ペアを追加して、ポートフォリオの安定化を図ることも意識していきましょう。
POINT:単体の通貨ペアで始めた場合のポートフォリオ拡張例
①まずは定番の豪ドル/カナダドルでスタート(オセアニア)

②地域を変えて米ドル/カナダドル(北米)

③収益率の高いノルウェースウェーデンを導入(北欧)

④次は資源国通貨ペアのNZドルカナダドル

短期の値動きに振り回されず、長期目線で取り組みたい人にとって「世界通貨セレクト」は有効な選択肢と言えるでしょう。
この記事を読んだ人におすすめの記事






