世界通貨セレクト人気通貨ペアランキング

オセアニア通貨×カナダドルが3ヶ月連続の1,2フィニッシュ
11月の収益ランキングでは豪ドル/カナダドル(AUD/CAD)がトップ、NZドル/カナダドル(NZD/CAD)が2位。これで9月から3ヶ月連続でオセアニア通貨×カナダドルが1位2位を分け合う形となりました。

出典:インヴァスト証券 トライオートFXチャート画面より
11月の豪ドル/カナダドルは概ね0.906~0.921(150pips)内で推移しました。
月中盤までは0.910~0.921の範囲内で安定していましたが、11/13豪雇用統計を境に下落。11/21には月間安値の0.90632まで下げましたが、その後は0.915~0.918まで戻して月末を迎えました。
上図のように買い注文のレンジ(ピンク)内を月途中で一旦下げた後、月末にかけて盛り返したチャート形状となり「世界通貨セレクト」の豪ドル/カナダドルから見ると理想的な相場展開になったと言えます。

出典:インヴァスト証券 トライオートFXチャート画面より
NZドル/カナダドルは概ね0.785~0.805(200pips)内で推移しました。
NZ政策金利の連続利下げを意識し7月頃から下落を続けていたNZドル/カナダドルですが、11/26に2.25%の据え置きを決定すると利下げ停止の思惑が働き、月末には0.802付近まで買い戻されて取引を終えています。
ちなみにカナダ政策金利も9月10月と連続利下げを行いましたが、利下げ幅の差もあり買い戻しの動きになったと思われます。
豪ドル/カナダドルと違い、ここ数カ月は売り注文のレンジ内から買い注文レンジに切り下げており、これまでの売り注文が決済され且つ、11/26以降の上昇で買い注文も決済される形となり利益を積み上げた格好です。
レンジ内推移

「レンジ内推移」は各自動売買で設定しているレンジ帯における、月末時点の価格位置を表したものです。0%をレンジ下限、100%をレンジ上限としています。
先ほど解説した豪ドル/カナダドル、NZドル/カナダドルは11月末時点でそれぞれ47%(前回48%)、44%(前回44%)とほぼ中間位置にいる一方で豪ドル/NZドルは95%(前回95%)と上限付近にいます。
12月以降の注目通貨ペア

出典:インヴァスト証券 トライオートFXチャート画面より
10月11月でご紹介した豪ドル/NZドルも引き続き注目していますが、今回は政治イベント的な意味で米ドル/カナダドルを注目通貨ペアとして上げてみたいと思います。
アメリカ中央銀行FRBのパウエル議長が来年5月に任期を迎えるにあたって、次期総裁人事が盛り上がっています。現在、最終候補が絞られており来年早々には正式な決定がされるなどの報道もある中ですが、いずれの候補者になってもトランプ大統領の意向(≒利下げ)が強く反映させる可能性が高く米ドルにとっては下落要因になります。
米ドル/カナダドルは11月の世界通貨セレクト人気通貨ペアランキングでは5位でレンジ推移でも71%(前月は73%)の位置にいるため、売りポジションを保有している状態です。そこに新議長の関連ニュースが飛び込むことで利下げ(米ドル/カナダドルの売り要因)が織り込まれていく過程で売りポジションの解消に向かう可能性も出てくるのでは無いかと個人的に推察しています。
さて、米ドル/カナダドルはどうなるのか?
12月以降の動きにも引き続き注目です!
【参考】11月の外国為替概況
注目の経済イベントと結果
- 11月5日 NZ雇用統計(失業率): 予想 5.4% 結果 5.3%
- 11月7日 カナダ雇用統計(雇用者数・前月比): 結果 +6.66万人
- 11月7日 カナダ雇用統計(失業率): 結果 6.9%
- 11月13日 豪雇用統計(失業率): 予想 4.4% 結果 4.3%
- 11月17日 カナダCPI [前月比]: 予想 0.3% % 結果 0.2%
- 11月26日 豪CPI [前年比]: 予想 3.5% 結果 3.8%
- 11月26日 NZ中銀政策金利: 予想 2.25% 結果 2.25%
- 11月28日 カナダ・実質GDP [前月比]: 予想 0.2% 結果 0.2%
全体の動き

山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員
10月からのいわゆる高市トレードの影響が11月半ばまで続き、ドル円は11月20日に1月以来のドル高圏となる1ドル=157円89銭を付けた。10月1日からの米連邦政府機関一部閉鎖が11月12日までの43日間で終了し、米景気の先行き不透明感が後退したことも、ドル高円安につながった。一部で日本当局による介入警戒感が出ていたが、植田日銀総裁と高市首相や片山財務相などとの会談で為替についての具体的な話が出なかったと報じられたことで、警戒感が後退したことも、円売りにつながった。
ユーロ円などクロス円でも円安が進行し、ドル円が高値を付けた局面でユーロ円は史上初めてとなる1ユーロ=182円台を付けた。スイス円も同局面で史上最高値を付けた。ポンド円は6日のイングランド銀行(BOE)金融政策会合(MPC)で政策金利の据え置きを発表した際の投票が5対4(4名は利下げに投票)と僅差で、12月の利下げ期待が強まったこともあって、上昇が少し抑えられた。
11月20日にドル円などが高値を付けた後はいったん調整局面に入った。27日が米感謝祭となり、取引量が細る中で、ドル円は米国の12月利下げ期待の再燃と日銀の12月利上げ期待を受けたドル売り円買いにより155円65銭を付けている。
豪ドル円は11月20日に向けて堅調な動きを見せた。3日の豪準備銀行(RBA)金融政策会合で政策金利が据え置かれ、ブロック総裁が「利下げは検討していない」と発言したこともあり、序盤から底堅い推移。13日の10月雇用統計で雇用者数が予想を大きく超える伸びとなり、失業率も予想以上に改善したことで豪ドル買いが加速、20日には102円49銭を付けた。
その後の円安の修正により一時100円35銭まで押されたが、26日の10月豪消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで反発。市場では、2026年上半期にも利上げに転じるとの見方が広がった。 NZドル円は11月5日のNZ第3四半期雇用統計で失業率が約9年ぶりの高水準となり、一旦NZドル売りが強まった。7日に85円89銭を付けた後は円全面安の展開に押され、20日には88円86銭まで上昇。その後、円高方向への調整で87円59銭まで押し戻されたが、予想通り0.25%の利下げを実施した26日のNZ準備銀行(RBNZ)会合後に急反発した。
最新予測で来年第2四半期の政策金利見通しが2.20%(現行2.25%)と示されたことで、利下げサイクルが事実上の打ち止めになったとの見方が広がり、月末にかけて89円66銭まで上値を伸ばした。
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