世界通貨セレクト人気通貨ペアランキング

米ドル×カナダドルが初のランキング1位!
12月の収益率ランキングでは11月のランキング記事で「12月以降の注目通貨ペア」として筆者が取り上げた米ドル/カナダドル(USD/CAD)がトップとなりました。前回1位の豪ドル/カナダドル(AUD/CAD)が2位。米ドル/カナダドルは世界通貨セレクトが2025年5月にリリースされて以来ランキング3位が最高位でしたが、始めてトップとなりました。

12月の米ドル/カナダドルは概ね1.365~1.400(350pips)内で推移。日々上下がありつつも月内で見ると下落トレンド(米ドル安カナダドル高)で推移しました。
FOMC利下げ、米国政府機関の一部閉鎖で発表見送りがされていた各月の経済指標が発表されたことなどもありましたが、次期FRB議長のニュースが米ドル安に拍車をかけた印象です。
ここ1、2年は売り注文レンジ(青線)内でレンジを形成していますが、2025年8月頃から11月まで一旦上昇を続けた後、12月に入り下落したため、それまでの売りポジションが決済されて利益を積み上げています。

12月の豪ドル/カナダドルは概ね0.909~0.925(160pips)内で推移しました。
月前半は上昇気味でしたが、12/5のカナダ雇用統計(雇用者数、失業率)がいずれも予想を大幅に上回る結果が発表されると一点下落(カナダドル高)。そのまま月中盤にかけて0.909付近まで下げた後、後半はやや持ち直す展開となりました。
豪ドル/カナダドルは2025年9月から4ヶ月連続でランキング1位or2位と安定して収益を上げていますが、9月中旬頃から0.906~0.925(190pips)狭いレンジを往来していることが安定の要因に見えます。やはりトライオートはレンジ相場に強いですね。
レンジ内推移

「レンジ内推移」は各自動売買で設定しているレンジ帯における、月末時点の価格位置を表したものです。0%をレンジ下限、100%をレンジ上限としています。
先ほど解説した米ドル/カナダドル、豪ドル/カナダドルは12月末時点でそれぞれ62%(前回71%)、47%(前回47%)に位置しています。豪ドル/NZドルは107%(前回95%)とレンジ上限をとうとう超えてしまいました。NZドル/カナダドルも下落トレンドが続いていますし、NZドルの弱さが気になります。
1月以降の注目通貨ペア

紹介するにはちょっと早いかも・・と思いましたが、紹介せずに後悔するぐらいなら紹介して後悔させてください。「1月以降の注目通貨ペア」はノルウェー/スウェーデン(NOK/SEK)です!
正式な通貨ペア名は「ノルウェー・クローネ/スウェーデン・クローナ」
どちらも日本からは遠く、アメリカなどに比べて情報少なめの通貨ペアではありますが、ノルウェー・クローネは原油価格に連動する「資源国通貨」である&高金利通貨として魅力があるなどの特徴があります。
一方、スウェーデン・クローナは家具のIKEA、自動車のVolvoなど世界的企業が多く貿易黒字国である&EUとの結びつきが強いため、ユーロの影響を受けやすいなどの特徴があります。
下落の要因としては主に原油価格の低迷(ノルウェー安要因)、スウェーデン中銀の利下げ期待(スウェーデン高要因)が上げられます。
確かに原油価格は2025年1年間を通じて下落トレンドが継続しており反転の兆しがまだ見えないですし、2025年11月のスウェーデンCPIは前年比0.3%とインフレ目標を大きく下回るなどさらなる利下げ余地も残されているかも知れません。
ただスウェーデン政策金利は1.75%(2025年12月時点)とG10国の中ではスイス・日本に次いで3番目に低い金利になっていますので限界はあると思います(過去マイナス金利の時もありましたが・・)し、原油価格も下げ続けるにしても限界はあります。
ちなみに70年以降、ノルウェー/スウェーデンのレートで過去最低はコロナショック(2020年3月)の0.85175です。12月末時点のレートは0.91281で約610pipsとまだ距離がありますが、世界通貨セレクト「ノルウェー/スウェーデン」の下限はコロナ時の最安値を下回る0.84650に設定されているので口座資金に余裕があればスワップもちょっと貰いつつ気長に反転を持つのもアリかもですよ!
【参考】12月の外国為替概況
注目の経済イベントと結果
- 12月3日 豪・実質GDP [前期比]: 予想 0.7% 結果 0.4%
- 12月5日 カナダ雇用統計(雇用者数・前月比): 結果 +5.36万人
- 12月5日 カナダ雇用統計(失業率): 予想 7.0% 結果 6.5%
- 12月9日 豪・中銀政策金利: 予想 3.60% 結果 3.60%
- 12月10日 カナダ・中銀政策金利: 予想 2.25% 結果 2.25%
- 12月11日 米・FRB政策金利 : 予想 3.50%~3.75% 結果 3.50%~3.75%
- 12月11日 豪・雇用統計(雇用者数): 予想 2.00万人 結果 -2.13万人
- 12月11日 豪・雇用統計(失業率): 予想 4.4% 結果 4.3%
- 12月15日 カナダCPI [前月比]: 予想 0.2% % 結果 0.1%
- 12月16日 米・雇用統計(失業率): 予想 4.5% 結果 4.6%
- 12月18日 米・CPI [前年比]: 予想 3.1% % 結果 2.7%
- 12月23日 米・実質GDP [前期比]: 予想 3.2% 結果 4.3%
- 12月23日 カナダ・実質GDP [前年比]: 予想 0.2% 結果 0.4%
全体の動き

山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員
12月のドル円は、月初の155円台から月後半には157円台後半まで上昇した。19日に157円78銭の高値を付けたが、11月の高値157円89銭には届かず、月間の値幅はある程度抑えられた。
月初は植田日銀総裁が利上げに前向きな姿勢を見せたことなどをきっかけに円高が進み、5日に月内安値となる154円35銭を付けた。その後、9日–10日の米FOMCを前にポジション調整が入る中、9日発表の10月米JOLTS求人件数が好結果となったことでドル買いが優勢となり、156円99銭を付けた。
予想通り利下げを決定した米FOMCでは、GDP見通しの上方修正など一部にタカ派な内容が見られたが、市場の想定内にとどまったことで会合後はドル安に振れた。 16日の11月米雇用統計は失業率が予想以上に悪化するなど弱さが見られ、ドル安が加速し154円40銭台を付ける場面もあったが、5日の安値(154円35銭)を割り込むには至らなかった。
その後は一転して反発。日銀会合前のポジション整理や、17日の英CPIの弱含みを受けたポンド安・ドル高によるドル全面高などを支えに155円台を回復した。 19日の日銀会合では市場予想通り0.25%の利上げを決定したが、会合後の植田総裁会見を受けて追加利上げ期待が後退。これが一気にドル高・円安を誘発し、12月の高値となる157円78銭まで上昇した。急激な円安に対し片山財務相ら当局者からのけん制が強まると、介入警戒感から155円台へ反落。その後は年末にかけて取引参加者が減少する中、ややドル買い優勢で推移したが、157円手前で2025年の取引を終えた。
豪ドル円は12月を通じて堅調に推移した。月初の101円台から103円台へ上昇して9日の豪中銀(RBA)会合を迎え、据え置き決定後に一時売られたものの、その後は104円39銭まで上昇。11日の豪雇用統計で予想外の雇用減少が見られ102円30銭台まで下落する場面もあったが、2026年の利上げ再開期待を支えに年末にかけて再び買われ、105円22銭を付けている。
NZドル円も同様に底堅い展開。12月1日に89円04銭で始まった取引は、9日に90円90銭を付けた。中旬にかけて調整売りが入ったものの、後半の円安進行に伴い29日には91円47銭まで上昇した。
カナダ円でもカナダドル高・円安が優勢となった。5日発表のカナダ雇用統計が、減少予想に反して大幅増となり、失業率も一気に改善。この強い結果を受けてカナダドル買いが加速し、月初の110円台から29日には114円67銭を記録した。
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