2025年10月にスタートした「トライオートFX検証企画」。あれから2ヶ月。年末の12月を迎えた編集部では、何やら重たい空気が流れていた…。
【前編】みんかぶ編集部が「トライオートFX」やってみた|知識ゼロでも始められる次世代の資産形成
2ヶ月後の「憂鬱」

2025年12月某日 都内某所 みんかぶ編集部会議室

徳田(初心者): はぁ……(スマホの画面を見つめながら深いこめかみを押さえる)

中井(中級者): 徳田さん、朝から随分と重いため息ですね。年末準備で忙しいですか?
徳田(初心者): あ、中井さん…いえ、それなら幸せだったんですけど。実は昨年末から私のトライオートFXの画面が、なんだかすごいことになっていて。
中井(中級者): すごいこと?

徳田(初心者): 評価損が膨らんでなかなか収支マイナスなんです。 数字の前に「マイナス」があって…。 私、前回の企画で世界通貨セレクトの「全世界」を選んだじゃないですか? 「これなら選ぶだけで簡単だし、分散投資で安心!」って思ってたのに、開くたびに含み損が増えている気がして。これって、もしかして失敗しちゃったんでしょうか?

中井(中級者): ああ、なるほど…実は僕の世界通貨セレクト「豪ドル/カナダドル&ノルウェー/スウェーデン」も似たような状況です。NISAの積立投資は順調に増えているのに、トライオートFXの方は評価損益がマイナスになっていて。正直、僕も「このまま続けていいのかな?」と少し不安になっていたところなんです。長期投資とは頭で分かっていても、精神衛生上よくないですよね。
徳田(初心者): ですよね!? 私なんて怖くて、もうアプリを開くのも億劫になっちゃって。「損切り」って言葉が頭をよぎるんですけど、でも今やめたら確実に損するし…どうしたらいいんでしょう。

まさる(専門家): おやおや、お二人とも。随分と浮かない顔をされていますね。
徳田・中井: まさるさん!
まさる(専門家): ドアの外までため息が聞こえてきましたよ(笑)。その様子だと、気にされているのは「含み損」ですね?
徳田(初心者): 図星です…まさるさん、私たちが選んだ「世界通貨セレクト」、なんだか調子が悪いみたいなんです。やっぱりFXって怖いものだったんでしょうか?
まさる(専門家): 結論から言いましょう。全く慌てる必要はありません。 むしろ今の状況は「想定内」であり、 ネガティブに捉える必要はありません。
徳田(初心者): ええっ!? マイナスなのに想定内なんですか?
まさる(専門家): はい。お二人が今感じているその不安はトライオートFXの仕組みと、現在の市場環境を正しく理解すれば、すぐに解消できます。今日はその「赤い数字」の正体について、じっくり解説しましょう。
【「全世界」「世界通貨セレクト」が気になる人におすすめの記事】長期でコツコツ増やすFXの新提案! 「世界通貨セレクト」完全ガイド
なぜ評価損益がマイナス(含み損)なのか?

まさる(専門家): まずは、お二人が見ている「赤い数字」の正体、つまり「評価損益の含み損」について正しく理解しましょう。隠さずに言いますが、お二人が選んだ世界通貨セレクトの「全世界」「豪ドル/カナダドル&ノルウェー/スウェーデン」とも現在、確かに成績がマイナス(含み損が先行している状態)になっています。
中井(中級者): やっぱり…。先生、それはつまりトライオートFXという選択が間違っていたということでしょうか?
まさる(専門家): いいえ、決してそうではありません。これは「戦略の失敗」ではなく、「相場のめぐりあわせ」による一時的な現象です。具体的に何が起きているのか?一つの例としてお二人のポートフォリオに入っている通貨ペア「ノルウェー/スウェーデン」のチャートを見てみましょう。

徳田(初心者): うわっ、結構下がってますね! 前回の記事の時はもっと上の方にいたのに…。
まさる(専門家): そうなんです。実はこの2ヶ月間、ノルウェー/スウェーデンが段階的に下げ続けて、歴史的な安値圏まで下落してしまったんです。
中井(中級者): なるほど…でも、価格が下がったなら「売り」で儲かるんじゃないんですか?
まさる(専門家): そこで思い出してほしいのが「世界通貨セレクト」の仕組みです。このシステムはレンジ相場を前提に作られています。特に現在のような「レンジの下半分」にいる時、システムはどういう注文を出すか覚えていますか?
中井(中級者): ええと…確か、下の方にいる時は「上がる」と言う前提で…「買い(ロング)」注文を出すんでしたよね?
まさる(専門家): 正解です! 価格が下がれば下がるほど、世界通貨セレクトはどんどん新しい「買いポジション」を積み上げていきます。
徳田(初心者): あ! ということは…。
まさる(専門家): はい。今お二人の口座には、「利益になるのを待っている大量の買いポジション」が溜まっている状態なんです。 でも肝心の相場がまだ上がってくれない。だから、「持っているポジション(買い)」よりも「現在の価格」の方が低い状態が続き、それが全て「評価損(マイナス)」として表示されているわけです。
徳田(初心者): なるほど…。システムがサボっているわけじゃなくて、むしろ一生懸命「買い」を仕込んでいるからこそマイナスが増えているんですね。
まさる(専門家): その通りです。ここで重要なのが、「評価損益」と「実現損益」の違いです。これをごっちゃにすると、投資判断を誤ってしまいますよ。
💡 Point:評価損益と実現損益の違い
- 評価損益(含み損益): 保有しているポジションを「今すぐ決済したら」いくらになるか、という仮の数字です。相場が変動すれば、この数字も常に変動します。まだ確定していないので、実際の損失ではありません。
- 実現損益(確定損益): 実際に決済を行って手元に残った現金の増減です。

トライオートFXの鉄則: 含み損は「将来の利益の在庫」です。評価損益がマイナスでも、ロスカットさえされなければ、相場が反転した時にプラスの「実現損益」に変わります。
中井(中級者): 「仮の数字」…そう言われると少し気が楽になりますね。つまり例えると、いま僕たちが抱えているマイナスはスーパーマーケットで言うところの「大量の在庫」みたいなものですか?
まさる(専門家): 素晴らしい例えです! 中井商店はいま商品をたくさん仕入れて倉庫がパンパンの状態なんです。 「仕入れにお金を使ったから、今の現金(有効証拠金)は減っているように見える」だけ。お客さん(相場の上昇)が来れば、この在庫は次々と売れて、大きな利益に変わります。
徳田(初心者): 倉庫がパンパン…。そう考えると、なんだか「商売繁盛の準備中」みたいに思えてきました。
まさる(専門家): ふふふ、、そのポジティブさが出てくれば大丈夫です。ですが、いくら在庫があっても、お店が潰れてしまっては元も子もありませんよね? 次はその「お店を潰さないためのチェックポイント」についてお話ししましょう。
鉄則の復習と「種まき」の正体

まさる(専門家): お店(口座)を潰さないために最も大切なこと。それは、私たちが最初に約束した「3つの鉄則」を覚えているかどうかに尽きます。お二人とも、前回の記事で私が伝えたこと、覚えていますか?
中井(中級者): もちろんです。「鉄則①:余裕を持った資金で始める」ですよね。推奨証拠金ギリギリではなく、余裕を持って入金しました。
徳田(初心者): 私は「鉄則②:最初の半年は『種まき期間』と心得る」…でしたっけ? 言葉は覚えてますけど、正直、こんなに赤い数字が増えることだとは思っていませんでした…。
まさる(専門家): そう、そこなんです。徳田さん、今がまさにその「種まき期間」の真っ只中なんですよ。
徳田(初心者): ええっ、これがですか!?
まさる(専門家): はい。先ほど説明した通り、システムは今、将来利益になるはずの「買いポジション」をせっせと集めています。これは農家で言えば、畑に種をまいている状態です。 種をまいている最中に、「まだ芽が出ない! 失敗だ!」と言って、畑を掘り返して種を捨ててしまったらどうなりますか?
徳田(初心者): ええと…収穫ゼロどころか、種代と労力が丸損ですね。
まさる(専門家): その通りです。いま怖くなってシステムを止めたり損切りしたりするのは、「一番もったいないタイミングで種を捨ててしまう」のと同じことなんです。
中井(中級者): なるほど…。理屈は分かります。でもまさるさん、いくら「種まき」だと言われても、もし相場がこのまま無限に上がり続けたら…強制ロスカット(強制決済)になってしまいませんか? それが一番怖いんです。
まさる(専門家): 良い質問です。そこで重要になるのが、ご自身の口座の「安全性」を数字で確認することです。取引画面にある「有効比率」を見てみてください。

徳田(初心者): 有効比率…あ、ありました。私は「655.80%」ってなってます。

中井(中級者): 僕は「748.36%」くらいですね。
まさる(専門家): お二人とも全く問題ありません! 非常に健全な状態です。 トライオートFXでは、この有効比率が100%を下回るとロスカットになります。逆に言えば100%までは耐えられるということです。お二人の数字はそこからまだ十分な距離がありますよね?
徳田(初心者): ほんとだ、まだ全然余裕があるんですね。よかったぁ~
まさる(専門家): 前回の記事で「推奨証拠金を目安に始めましょう」とお伝えしたのは、まさに今のような「含み損が増える時期」に精神的にも資金的にも余裕を持つためだったんです。
💡 Point:安全性の健康診断「有効比率」
自分の運用が安全かどうか迷ったら、必ず「有効比率」をチェックしましょう。
- 300%以上: 安全圏(様子見でOK)
- 200%前後: 注意圏(相場の急変に備える)
- 150%以下: 危険水域(追加入金を検討する)
現在の「世界通貨セレクト」は、過去のショック相場も耐えられるように設計されていますが、万が一有効比率が低下してきた場合は、「損切り」もしくは「追加入金」により有効比率を回復させるのが対処法です。
中井(中級者): なるほど。金額の「マイナス」ばかり見て焦っていましたが、見るべきは「有効比率」の方だったんですね。
まさる(専門家): その通りです。在庫(含み損)はあっても、お店の資金繰り(有効比率)が健全なら商売は続けられます。あとはお客さん(相場の反転)が来るのを待つだけですよ。
関連記事:トライオートFXで長期運用を成功させるための5つのポイント
待つ勇気、そして春へ
徳田(初心者): 有効比率も大丈夫ですし、今は「種まき期間」だということも分かりました。…で結局のところ、私はいま具体的に何をすればいいんでしょうか? 設定を変えたり、通貨ペアを入れ替えたりした方がいいですか?
まさる(専門家): いいえ、「何もしない」。これが今のベストな選択です。
徳田(初心者): 何もしない…ですか?
まさる(専門家): はい。設定をいじって種を掘り返すことも、怖がって損切りすることもせず、ただシステムを信じて動かし続けることです。 相場は常に循環します。上がったものはいつか下がり、下がったものはいつか上がる。特に「世界通貨セレクト」が選んでいる通貨ペアは歴史的にそのサイクル(レンジ相場)を繰り返してきました。今はじっと果報を寝て待つ時です。
中井(中級者): 「待つも相場」という格言がありますもんね。いわゆるガチホと表現される手法と同じでトライオートFXも数年単位の長い目で見守ることが大切なんですね。
徳田(初心者): お話を聞くまでは「どうにかしてこのマイナスを消さなきゃ!」って焦っていたんですけど、今は「このマイナスが将来のプラスになるんだ」って思えるようになりました。 危うく自分で自分の種を捨ててしまうところでした…
まさる(専門家): そのことに気づけただけで、徳田さんはもう「初心者」卒業ですよ! 含み損は登山で言えば「荷物の重さ」みたいなものです。頂上(利益)に辿り着くためには、ある程度の荷物(ポジション)を背負う必要があります。途中で荷物を捨ててしまっては、山頂で美味しいコーヒーは飲めませんからね(笑)
徳田(初心者): わかりました! 重い荷物もしっかり背負って山頂を目指します!
中井(中級者): 僕も有効比率のチェックだけは怠らずに、どっしりと構えていようと思います。
まさる(専門家): お二人とも良い表情に戻りましたね。 さて次に集まるのは3ヶ月後の春、2026年3月の予定です。その頃には今の「種まき」がどうなっているか…もしかしたら、小さな芽が出始めているかもしれませんよ?
徳田・中井: はい! 次回も楽しみにしています!
>>> 次回予告:2026年3月公開予定 <<<「雪解けの春到来!? 耐え抜いた『世界通貨セレクト』に訪れた変化とは(仮)」含み損に耐えた二人の口座にも春が来るのか!? どうぞお楽しみに!
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