少ない資金でFXに挑戦!入門におすすめの通貨ペアはこの2つ

実践&検証
目次

    少額からでも挑戦できる?「世界通貨セレクト」の資金目安

    トライオートFXで人気の「世界通貨セレクト」。これは、複数の通貨ペアを組み合わせて運用できるポートフォリオの総称です。

    そのなかで代表的な存在が、7通貨ペアをまとめたポートフォリオが「全世界」です。「全世界」は、幅広い通貨に分散投資できる “全部乗せ”設計で、高い安定性が魅力です。ただし、リピート系自動売買(※価格が一定の範囲を行ったり来たりする「レンジ相場」で売買を繰り返す仕組み)の特性上、推奨証拠金がどうしても大きくなってしまうことがネックです。

    セット数を最小限にしても、全世界には150万円以上の証拠金が推奨されます(2025年9月時点)。
    出典:インヴァスト証券 トライオートFXツール画面より

    また、長期運用をしていくと最大ドローダウンが更新される可能性があり、それにともなって推奨証拠金も増えるケースもあります。そのため、推奨証拠金ギリギリの運用では安定した運用が難しくなる可能性があるため、推奨証拠金は運用資金の目安と考え、安定運用のためには余裕を持たせることが大切です。

    そこでおすすめなのが、「全世界」を最初から運用するのではなく、世界通貨セレクトを構成する通貨ペアを単体で運用する方法です。まずは1つの通貨ペアで確定益を積み上げ資産に余裕があると判断できたら、稼働する通貨ペアを増やしていきポートフォリオへ拡張していきましょう。今回は、その入り口としておすすめの二つの通貨ペアを紹介します。

    ※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

    【ケース1】高収益率のノルウェースウェーデン(NOK/SEK)から始める

    ノルウェースウェーデン(NOK/SEK)は、ノルウェークローネ(NOK)とスウェーデンクローナ(SEK)の通貨ペアです。ノルウェーはEU非加盟、スウェーデンはEU加盟国ですが、両国とも共通通貨のユーロは導入していません。

    地理的にも経済的にも深い結びつきを持つため、一方的にどちらかが強くなることが比較的少なく、極端なトレンドが発生しにくい通貨ペアです。こういった隣国通貨ペアは長期的に見てレンジ相場を形成しやすく、トライオートFXの自動売買との相性が良いとされています。

    世界通貨セレクト屈指の収益率をシミュレーションで確認!

    出典:インヴァスト証券 トライオートFXツール画面より


    ノルウェースウェーデンは、世界通貨セレクトを構成する通貨ペアの中でトップの3年収益率110%を記録しており、まさにエース的存在です(2025年9月時点)。

    出典:インヴァスト証券 トライオートFXシミュレーション画面より


    推奨証拠金29万3000円で運用した場合のシミュレーション(3年間)は以下の通りです。

    • 実現損益:355,385円(確定利益)
    • 評価損益:-35,352円(含み損)
    • 総合損益:320,033円

    過去3年を通じて確定利益が着実に積み重なり、最終的には3年間で元手の約110%に相当する利益が得られる計算となりました。

    なお、シミュレーション期間中に評価損が最も沈んだ局面では-98,505円を記録しました。推奨証拠金はこのドローダウンにも耐えられる設計となっていますが、運用が長期にわたると過去の想定を超える変動が起こる可能性は高くなります。そのため、実際に運用するにあたっては、10万円以上の評価損に耐えられる余力を備えておくことが望ましいでしょう。

    ノルウェースウェーデンの値動きのカギは「原油価格」

    ノルウェーとスウェーデンは両国とも欧州向けの貿易が大きな割合を占めており、EUの景気動向に左右されやすい点が共通しています。そのため、両国の政策金利は同じような動きになりやすい特徴があります。

    ノルウェーは原油などの資源輸出が盛んで、資源価格に通貨価値が引っ張られます。一方スウェーデンは製造業やIT産業などが発達した輸出主導型経済です。

    資源輸出と製造業輸出で相互に補い合う関係であることと、政策に類似点が多いことから、長期的にノルウェースウェーデンは大きな変動が少ない傾向にあります。しかし、原油価格の上昇・下落に影響を受ける可能性がある点に注意が必要です。

    チャートでチェック:「NOK/SEK」はレンジ下限を試す局面に?

    出典:インヴァスト証券 トライオートFXチャート画面より


    トライオートFXのシミュレーション画面を見ると、ノルウェースウェーデンは過去10年以上にわたり1.11~0.95付近でレンジを形成しています。
    ロジック設定では、この範囲内に売り・買い注文が細かく配置されており、一定幅ごとに利益を確定する仕組みです。

    具体的には、1.13000~0.99050(青い範囲)に売り注文が、0.98600~0.84650(ピンクの範囲)に買い注文が敷き詰められており、45.0pipsごとに利益確定するように設計されています

    2020年のコロナショック時には原油価格の暴落に連動して一時的にレンジを下抜けましたが、その後は回復。直近(2025年4月)でも原油安の影響で下限を試しましたが、再びレンジ内へ戻っています。
    このように、長期的にはレンジ相場を維持しやすい一方で、資源価格、特に原油価格の動きに左右されやすい点が特徴です。

    直近では2025年4月につけた0.90729が最安値となっており、この局面でも原油価格の下落が背景にありました。通貨ペアと原油価格の相関性が窺えます。長期的に見ればレンジ相場の範囲内ですが、重要なサポートラインが迫っており、レンジ下限を試すか、反発に転じるかの分岐点にあるといえます。

    ※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

    【ケース2】資金効率と収益率を両立する豪ドルカナダドル(AUD/CAD)

    豪ドルカナダドル(AUD/CAD)はオーストラリアドル(AUD)とカナダドル(CAD)の通貨ペアです。両国はいずれも資源輸出国であり、為替市場全体が乱高下しても比較的安定したレンジを形成しやすい傾向があります。

    地理的にエネルギー資源が豊富で、オーストラリアが鉱物資源、カナダが原油の輸出国として知られています。主要な貿易相手国は、オーストラリアが中国、カナダが米国です。そのため、豪ドルカナダドルは米国と中国の動向や、オーストラリアとカナダの政策金利の影響を受けやすい特徴があります。

    ◆3年シミュレーションで運用効率の高さを確認!

    出典:インヴァスト証券 トライオートFXツール画面より

    豪ドルカナダドルは世界通貨セレクトの中で3番目に高い収益率を誇る通貨ペアです。3年間のシミュレーション収益率は87%と、2位のNZドル/カナダドル(89%)とほぼ互角。また、推奨証拠金も3番目に少ない23万円で、小額から始めやすい通貨ペアです。

    出典:インヴァスト証券 トライオートFXシミュレーション画面より

    推奨証拠金23万円で運用した場合のシミュレーション(3年間)です。

    • 実現損益:200,716円
    • 評価損益:-1,588円
    • 総合損益:199,128円

    シミュレーション期間中に一時的に評価損が拡大する場面もありましたが、総じて右肩上がりに実現損益が積み上がり、3年間で約20万円の利益が得られる計算となります。

    なお、シミュレーション期間中の最大評価損は-93,547円でした。「NOK/SEK」と同じく推奨証拠金はこのドローダウンにも耐えられる設計ですが、過去を超える変動が起こる可能性も想定しておいた方が安定的な運用につながります。

    豪ドルカナダドルは「米中」の動向に要注意

    カナダの隣には米国があり、良くも悪くも米国経済の影響を受ける傾向にあります。特に輸出の多くを米国に依存しているため、トランプ政権が示しているような対カナダの輸入関税引き上げは、カナダ経済に直接的な打撃となりやすいテーマです。また、カナダは原油の輸出国であるため、原油など資源価格の変動も為替のボラティリティ要因となります。

    一方、オーストラリアは資源輸出国でありながら、米国への経済的な依存度は相対的に低く、主要貿易国である中国やアジア経済の影響を受けやすいです。そのため、米国要因でカナダドルが売られた場合、豪ドルは比較的安定することもあって、カナダドル安が進み、一時的にレンジ相場から乖離する可能性もある点は注意が必要です。

    チャートでチェック:「AUD/CAD」は長期レンジ内を推移中

    出典:インヴァスト証券 トライオートFXチャート画面より

    トライオートFXのシミュレーション画面(引用元:TradingView)によると、「AUD/CAD」は過去10年間で0.80〜1.04付近をレンジ推移。原油価格の暴落で一時的にレンジを外れたこともありますが、その後は安定してレンジ内に回帰しています。

    ロジック設定では、1.05000~0.92400(青い範囲)に売り注文が、0.92100~0.79500(ピンクの範囲)に買い注文が敷き詰められており、利確幅は1.05000~1.00800(売り)、0.83700~0.79500(買い)が60pips、それより内側は30pipsになっています。レンジの内側で回転数を増やして利益を積み上げる設計です。

    2020年3月、コロナショックによる世界経済の停滞を見越して原油価格が暴落しました。原油産出国であるカナダはその影響を避けられず、豪ドルカナダドルは下方向へレンジアウトして0.80683の最安値をつけました。その後、原油価格の上昇に伴ってレンジ内へ回帰しています。直近では2025年4月につけた0.84484が最安値です。この局面でも原油価格の下落に通貨価格が引っ張られていました。2025年9月現在ではレンジ相場の範囲内に価格が戻ってきています。

    ※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

    次のステップは“通貨ペアの分散運用”へ

    単体の通貨ペアを運用して資金が増えてきたら、ポートフォリオを充実させていきましょう。
    次の通貨ペアを導入するのに必要な推奨証拠金が確定益分でまかなえるのを待つのも良いですが、トライオートFXのようなリピート系自動売買は運用期間が長ければそれだけ利益が積みあがります。追加入金を行って早めに開始できると、運用の安定化も早まります。

    拡張を考える際のポイントは、異なる特徴を持つ通貨ペアを組み合わせることです。たとえば、資源国通貨ペアから始めた場合は、次のステップで隣国通貨ペアを追加してリスク分散を図る、といった考え方です。あるいは、同じ地域に偏らず、別の地域の通貨ペアを取り入れることで相関性を下げ、全体の安定性を高めることができます。

    世界通貨セレクトを構成する通貨ペアは、相関性が低い通貨同士を組み合わせており、世界中の各地域に分散しています。そのため、一斉に不調に陥る可能性が低く、長期運用でも安定性を維持しやすいといえます。違った値動きをする通貨ペア同士を組み合わせることで、より安定した自動売買の運用が期待できます。

    まとめ

    「NOK/SEK」は“高い収益率”が魅力で、資金効率を重視したい人に向いています。一方、「AUD/CAD」は“推奨証拠金が少なく始めやすい”点が強みで、運用効率が高く安定的に運用を始めたい人にぴったりです。

    どちらも単体運用からスタートし、少しずつ通貨ペアを追加していけば、よりバランスの取れた運用が目指せます。少額からでも段階的に拡張できるのが、トライオートFXならではの安心感です。

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